2023年10月にBoseから完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン「QuietComfort Earbuds Ⅱ」の後継機となる「QuietComfort Ultra Earbuds」が発売となりました
参考価格:¥39,600
「QuietComfort Earbuds Ⅱ」はノイズキャンセリング性能が秀逸で、電車通勤用イヤホンとして重宝しています。その後継機として、さらに機能が追加されたということで購入してみました。本記事は1か月ほど使用してのレビューとなります。
いいところ
- 価格は「Earbuds Ⅱ」から据え置きで機能UPしている
- 実売では「Earbuds Ⅱ」の値引き幅が大きくなっています
- 最高峰のノイズキャンセリング機能、迫力のある低音の力強さもそのまま引き継がれている
残念なところ
- 電車内でノイズキャンセリング使用時に対向電車とすれ違う、急に気圧が変化するようなときに「どん」という音が発生する
- LDAC、マルチポイント接続、ワイヤレス充電機能はありません
QuietComfort Ultra Earbudsの外観
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外箱:W86×H92×D50
「Earbuds Ⅱ」より奥行が約4㎜小さくなっています
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内箱のつくりも「Earbuds Ⅱ」から変更されていて、コストダウンが図られています
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付属品の構成は「Earbuds Ⅱ」から変更ありません
- 充電ケース
- イヤーチップ(S、Lサイズ)と固定バンド(サイズ2、3)
- イヤーチップのMサイズと、固定バンドのサイズ1はイヤホンに取り付けられています
- USB TypeA-Cケーブル(約30㎝)
- 安全上の注意書き/スタートガイド
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充電ケース外形は「Earbuds Ⅱ」と全く同じ
- 下面にUSB-Cポート
- 背面のボタンはペアリング、リセット時に使用します
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充電ケースのフタを開けて、上方向から見た写真です
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イヤホンの外形も「Earbuds Ⅱ」と同じ
長いタッチセンサ部を上下になぞることによる音量調整は感覚的に操作しやすい
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固定バンドで全周覆われているので、装着時のフィット感が良い
耳のサイズにあわせて固定バンドのサイズも選べます
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イヤーチップの差込部は楕円になっているので、代替のイヤーチップが限られてきます
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「Earbuds Ⅱ」の充電ケースとはロゴ部の色で見分けが可能です
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イヤホンもロゴ部の色で見分けが可能です
QuietComfort Ultra Earbudsの使い方
充電ケースへの充電方法
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充電はUSBケーブルのみで、ワイヤレス充電には非対応です
ステータスインジケーター(充電量やエラー表示)
- 充電中はオレンジ色
- 充電完了で白色
アプリ「BOSE MUSIC」のインストールと設定
「BOSE MUSIC」アプリで、QuietComfort Ultra Earbudsの設定をおこないます
「BOSE MUSIC」アプリは「Google Play」、「App Store」からダウウンロードします
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- 「Google Play」のダウンロード画面
- 「BOSE MUSIC」アプリは登録した製品がリスト表示され共通に使えます
- 「QuietComfort Ultra Earbuds」の操作画面
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- 「QuietComfort Ultra Earbuds」の操作画面
- 「モード」では「イマーション」が追加されている
- 「イマーシブオーディオ」では以下から選択可能
- オフ
- 静止
- 移動
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- 「QuietComfort Ultra Earbuds」の操作画面
- 「イコライザー」は「Earbuds Ⅱ」からの追加機能は無い
- 「ショートカット(左右)」には「イマーシブオーディオを変更」が追加されている
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- 「BOSE MUSIC」アプリ内でイマーシブオーディオを試すことができます
- 静止:音源の位置がが静止している感覚で使える
- 左に首を振ると、右耳の音量>左耳の音量
- 右に首を振ると、右耳の音量<左耳の音量
- 上下に首を振った場合も同様の挙動
- 5秒ほどで音源が中立位置にもどります
- 移動:音源の位置が頭の位置に追従している感覚で使える
- 首を振ると若干遅れて音源が付いてくる感じ
- 音源はすぐ中立位置にもどります
QuietComfort Ultra Earbudsの使用感
イマーシブオーディオの使用感
「イマーシブ」を和訳すると「没入感」という意味になりますが、オーディオでは「空間オーディオ」といった意味で使用されています。その観点でいうと「QuietComfort Ultra Earbuds」では「静止」モードで使うと立体的と感じることができます。首を振って静止していると5秒ほどで勝手に中立位置に戻ってしまうので、選択できるとより良かったです。
「イマーシブオーディオ」を選択すると高音が強調されたレイヤーが1枚加わった感じの音質になります。「静止」、「移動」モードは「Earbuds Ⅱ」の低音を引き継いだまま、高音も加わり2層の音質といった感じになります
「オフ」モードでは高音の強調が無くなり、ノイズキャンセリング機能が効いている「クワイエット」モードと同じです
ノイズキャンセリング/外音取り込み機能の使用感
ノイズキャンセリング/外音取り込み機能は「Earbuds Ⅱ」から性能の変化は感じられませんでしたが、ノイズキャンセリング機能はいまだに最高峰なのはすごいところです。
装着感
複数サイズの固定バンド(イヤホン外周に取り付けられている)により耳のサイズによる調整ができるので、圧迫感のない装着感で長時間使用できます。(私は耳が小さいほうで、樹脂だけの他社製品ではやや圧迫感があるケースが多いです)
QuietComfort Ultra Earbudsの主な仕様
項目 | QuietComfort Ultra Earbuds | QuietComfort Earbuds Ⅱ |
---|---|---|
価格 | ¥39,600 | ¥39,600 |
重量 | イヤホン約13g(左右合計) 約73g(充電ケース含む) | イヤホン約14g(左右合計) 約74g(充電ケース含む) |
カラー | ブラック ホワイトスモーク ムーンストーンブルー | トリプルブラック ソープストーン |
防塵防滴 | IPX4 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | 世界クラスのノイズキャンセリング CustomTuneテクノロジー | 世界クラスのノイズキャンセリング CustomTuneテクノロジー |
充電時間 | イヤホン 2時間 充電ケース+USBケーブル 約3時間 | イヤホン 1時間 充電ケース+USBケーブル 約3時間 |
連続使用時間 | 通常モード:6時間 イマーシブオーディオ:4時間 (充電ケース使用時24時間) | 通常モード:6時間 (充電ケース使用時24時間) |
充電部 | USB-C | USB-C |
急速充電 | 20分充電/2時間再生 | 20分充電/2時間再生 |
Bluetoothバージョン | 5.3 | 5.3 |
オーディオコーディック | SBC/AAC/aptX Adaptive | SBC/AAC |
マルチポイント接続 | 非対応 | 非対応 |
保証期間 | 1年 | 1年 |
QuietComfort Ultra Earbudsのまとめ
いいところ
- 価格は「Earbuds Ⅱ」から据え置きで機能UPしている
- 実売では「Earbuds Ⅱ」の値引き幅が大きくなっています。イマーシブオーディオが不要であれば、「Earbuds Ⅱ」の購入がおすすめです
- 「QuietComfort Earbuds Ⅱ」の記事はこちらをご覧ください
- 最高峰のノイズキャンセリング機能、迫力のある低音の力強さもそのまま引き継がれている
- 複数サイズの固定バンドにより耳のサイズごとに調整が可能で、快適な装着感を得やすい
残念なところ
- 電車内でノイズキャンセリング使用時に対向電車とすれ違う、急に気圧が変化するようなときに「どん」という音が発生する
- 「Earbuds Ⅱ」からこの現象がありますが、こちらも引き継がれています
- トイレなどの狭い部屋内でドアを閉めるときなどにも感じられます
- LDAC、マルチポイント接続、、ワイヤレス充電などの機能はありません
- 価格の割に機能は少ないです。そのせいか市場では大き目の割引が見受けられます
電車通勤などで強力なノイズキャンセリング機能を求めるあなたにおすすめです
ここまでお読みいただきありがとうございました